【書評】あなたのチームは機能していますか?/パトリックレンシオーニ著

読みました。

う~ん、もっともっと早く出会いたかった本!

 

 

あなたのチームは、機能してますか?

あなたのチームは、機能してますか?

 

 

シリコンバレーベンチャー企業での

話をもとに作られた本になっており

自己啓発と小説をミックスさせたような本でした。

 

 

本書のあらすじ(「BOOK」データベースより引用)

経験豊富な経営陣、完全無欠な事業計画、他の企業には望むべくもない一流の投資家、ことさら慎重なベンチャーキャピタルも列をなして投資を申し込み、オフィスも決まらないうちに有能なエンジニアが履歴書を送ってくる。そのベンチャー企業の将来は薔薇色に見えた…しかし2年後、業績不振のため、取締役会で37歳のCEOは解任され150名の社員の頂点には古くさいブルーカラー企業出身の女性(57歳)がやってきた。取締役会はこぞって彼女の就任に反対したが彼女をヘッドハントした会長には確信があった。競争における究極の武器はチームワークそして、彼女はチーム作りの天才だったのだ。会社を変革する「プロセス」と「ノウハウ」が200頁の物語でわかる。

 

 

会社の役員幹部の人柄や性格、役職が事細かになっていて

「あぁ、うん。いるいる、こういう人w」

(それに加えて私はこの人なんだろうな・・っていう自覚にもつながるというなんとも恐ろしい本・・・)

っていう何となく自分の頭の中で登場人物と実際に自分の会社のメンバーを

かぶらせてしまうような本でした。

 

 

チームって何だろう

みんなチーム、チームよく口にしてるけど

チームの定義ってなんだろう。

何か1つの目標に対して走っている集合体?

それとも組織全体を指す言葉?

このチームに対する「正確な回答」ってなかなか答えられない気がします。

 

 

 

 

ただの人数の集合体は「チーム」とは言わない

まぁ当然っちゃ当然。

でも日頃から意識してこの意味を問い続けたことって

今までなかった気がする。

この本の中に出てくる、取締役会に出ているメンバーは

最初、誰一人として「チームで仕事をしている」という意識が無かった。

 

厳密にいえば各セクションのプロフェッショナルが集まっているから

それぞれの分野については、その担当役員に任せることが全てだと

考えられていた。

 

今回、物語に登場してくるチームの中で

陥っていた問題は大きく分けて5つ。

 

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まず最初に出てきた、

 

信頼の欠如

意見は一致していないのに議論が起きない。という

日本企業でめちゃくちゃあるあるな風景です。

信頼の欠如というよりかは「他人のことはどうでもいい」

という感覚に近いのかもしれません。

会議で発言している人の会話の内容が、自分の業務内容や

自分の業務領域に関係ないと線引きをしているので

結果「どうでもいい」という考えが生まれ、本当はこうした方が良いのにとか

もっと適している人がいるのに、と思っても発言しないという

状態が生まれ、会議が報告会に形を変えてしまいます。

 

事故りたくない、浮きたくない、間違えたくないという

日本特有の感情が本書で言う「完全無欠でありたい」という言葉に置き換えられ

お互いが信頼のもと仕事をしていないことによってぶつかり合いを避けてしまうという

事態に結びついてしまうと考えられます。

 

 

衝突への恐怖

二つ目。先程記した「信頼の欠如」が進行すると衝突への恐怖に

繋がります。調和を重視するがあまり、間違っていると感じていても

意見を言わない、もしかしたら自分の意見が正しくないのかも、、という

自己否定から入ってしまうというケースです。

 

私はここ3、4年凄くいろんな人と衝突したので

(全くいばれることではないし、意義ある衝突じゃないものも多々あったw)

私はあまり実感はなかったけど昔から「この人は他人と衝突したくないんだろうな」という人はめちゃくちゃ見てきました。

私はそういう人は基本生きてきてずっとそういう感じだったと思うから

直る人と直らない人で半々だと思います。

でも衝突を避ける人の方が結果的に損するパターンは多い気がする。

あとは、いかに有意義な衝突にするための方法として

「でも」「だって」は使わず、一旦受け入れて意見を放つ事で

有意義な衝突に変わると、この本を読んで素直に思いました。

 

私は衝突自体は特に避けて生きてきたつもりはないけど

「でも」「だって」を使う事があったので

相手からしたら、ただの「否定」に聞こえていた可能性はあるな~と。自省。

 

 

責任感の不足

さて、チームで衝突が起きないとどうなるか。

いわゆる「あ?そっちのことはそっちでやってよ」「私には関係ないし」

というスーパー無責任ちゃんの完成となります。

 

よくある、本当はこっちの方が良いと思ってるけど

早く帰りたいし、発言するのも面倒、むしろ考えるのが面倒だから

「とりあえず、良いと思います~」みたいな発言をしちゃう人ね。

 

これ、本当に気をつけなきゃな、と思うんだけど

何かチームで議論をするときとか何かを決めるときって

マネジメントメンバーはファシリテートに回ることが多いと思うんですけど

メンバーから意見が出てこないと

結果、自分の意見を決定案に持っていっちゃうっていうw

 

あるあるすぎる。その時のメンバーの顔を見てほしい!

「・・?」みたいな顔してるか、爪いじってるか、

他人の顔色見ているケースがほとんどなのでw

 

その時に何でもいいから意見を求めないと

ファシリテーターとしての役割は務まってないのよね。

 

「○○君、表情に?マークが浮かんでるけどハラオチしている?」とか

「○○さん、このあたり詳しいよね?意見聞かせて」とか

とりあえず決議内容に対する意見を求めておかないと

きっと決議内容を支持してくれるメンバーにはならないんでしょうね。

 

 

説明責任の回避

次。これは幾度となく見てきたし現場メンバーこそやりがちだとは思うけど

責任感の不足が起きると、何か問題が起きた時や

誰かがミスした時に説明責任を問わなくなります。

 

「なんでこう言う事が起きたの?」じゃなく

「あ~、ミスっちゃったんだ、まぁ忙しかっただろうしね・・」とか

「何でここでミスるんだろう、でも普段仲良いから責めることはできないな~」とか

「あの人と衝突すると、今後の人間関係がギクシャクしそうで…」とか

 

超あるね。女子会とかでも超あるね。w

で、そのあと本人のいないところで超愚痴るね。

 

ここに関しては私自身得意な部分ではないんだけど

でも解決しなきゃいけない部分だと凄く思う。

 

いわゆる「責める」から「本質責任を問う」事へのハードルを

上げていかなければいけないと考えます。

 

あと、これってメンバーに対してというよりかは

自分と同じレイヤー以上とこういうコミュニケーションが取れることが

健全だと思います。

 

 

結果への無関心

最後の機能不全。これが結果への無関心。

チームで戦う以上、チーム全体の結果にチーム全員が関心を持つ必要があると思います。

サイバーエージェントグループでは「21世紀を代表する会社に」という

とてつもなくでかいビジョンがあって、それに呼応するように

各関連会社の経営目標数字などが立てられています。(たぶん)

 

 

でも、出会った何人かの方は

「メディアに取材されたい」

「個人のギネス数字を作りたい」

「MVPを取りたい」

「新人賞を取りたい」

「とりあえず社長になりたい」

「○○初の役員になりたい」

という、あくまでも個人の結果にしか関心が無い人も、

まぁ結構な割合でいました。w

 

もちろん、チーム全体の目標がありつつ個人目標がリンクされていて

個人目標を意識することで結果的にチームの目標達成の

底上げになり、チームが出した結果に喜べるのが一番ベスト。

 

私は小中高とバスケットボールをしていて

めちゃくちゃインスパイアされたのが、あの有名な田臥選手なんですが・・

 

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田臥 勇太 - 栃木ブレックス

 

小学生の時からみんな田臥田臥言ってて

中学生の時に進研ゼミのCMに出演しちゃうくらい凄くて

日本人で初めてNBAに行くくらい日本バスケ界の神様みたいな人なんですけど

彼は能代工業高校にいた3年間、ずっと「3年連続3冠」という

チームでの目標を発言し続けたんですよね。

 


CM (B'z - MOVE) 進研ゼミ 田臥勇太

 

あ~すげぇ

 

いや、もうめちゃくちゃメディアからの取材もヤバかったと思うし

あんだけバスケ上手くて注目されてたら超もてたと思うし

ほぼ田臥選手だけで代々木体育館埋め尽くす位実力があったというのに

 

 

「チームで史上初の3年連続3冠を達成すること」

 

 

この発言を一貫した彼は本当にすごいと心から思いました。

そりゃ、この人がこの姿勢だったらチームメンバーも

全員、チームの結果をきちんと自分ごと化してコミットしますね。

あたりまえw

 

だからこそ導き出せた「史上初3年連続3冠」という結果だと思うし

15年以上たった今でも語り継がれる”伝説”なんだと思います。

 

 

最後バスケ熱が強すぎて本書での伝えたいことが

分かりづらくなってしまったかもしれませんが・・w

 

 

どちらにしても、どんなチームでも必ず

どこか機能不全に陥っていると思っていて

だれか起爆剤的に機能不全を改善しようと思わないと

変わらないと思うし、アクションするのは本当に簡単なことじゃないと思います、が!

 

 

 

 

 

私も勿論そうですが、完璧な人間はだれ一人としていないので

チームや仲間に頼らなければいけないタイミングは

必ず訪れるものと考えます。

 

その際に、自分のたりないところを補ってくれるメンバーであるとか

自分に対して臆せず意見を言ってくれるメンバーが傍にいてくれるだけで

ものすごく心強いなぁと感じるので、できるだけ自分の周りも

そういう方々にそばにいてもらえるようにまずは自分自身が変わっていかないといけないなぁと強く考えさせられる本でした。

 

 

長い・・・以上です。

 

ちなみに超余談なんですけど

田臥が出ているCMで一番好きなCMはやっぱりNIKEのCM。

NIKE 田臥勇太 HD版CM Yuta Tabuse

 

このCM見ただけで涙が出てくる。なんでだろう。

 


何回も能代弁で叱られ
何回も英語でも怒鳴られ
そのうちの何回かは理解できなかったけれど
何回も小さいから無理だと言われ
何回も大男が落ちてきて怪我をし
何日も眠れない夜を過ごし
何回も人の言う事に耳をふさぎ
何回も逃げ出そうと思った

けれど

何万回もパスをし
何万キロもドリブルして
何万回も相手をフェイクし
何万回も速攻を出し
何万本もシュートを打って
何十足もバッシュを履きつぶし
僕はアメリカのコートに立った
でも、僕の旅は終わりじゃない

It's only just begun.
これは始まり。