射抜かれた言葉

 

久しぶり~です。

 

無事今年度(サイバーグループは9月決算)が

終わることを祈りつつ・・・

まだまだ気の抜けない日々が続いています。

 

結局まだ夏休みも取れていないので

来月こそは・・・。(夏は完全に終わりました)

 

 

最近私のメンバーの5年目の女の子と話していて

外国の文化とか、海外で流行っているサービスの話等をしていて

結構勉強になることが多いなぁと感じているんですが

 

※ちなみに左が私の後輩の弓桁さん。かわいいオタク。

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もう一緒に働いて早9ヶ月。

振り返るにはまだ早すぎるけど色んな事があったなぁと・・

 

 

 

 

最近こんな記事を目にしました。

business.nikkeibp.co.jp

 

これ、5年前位の記事なんですけど

本当に今出会えてよかったと思える記事です。

 

筆者は経営コンサルタント

有名な小倉広(おぐら・ひろし)さん。

 

Wikiはこちら。

小倉広 - Wikipedia

 

 

 

 

 

この記事の中に本当にたくさんいい言葉が詰まっていました。

 

 

 

小倉さんの経験から、

課長になりたての時に、部下に対して

「なぜ、オレの言う通りにできないんだ!」としびれを切らし

動き方自体がトップ営業マンへ逆戻りしたそうです。

 

プレーヤーとして自ら数字を積み上げ始め

このやり方で短期的には成果が上がるが

「部下育成なんてまどろっこしい。自分でやった方が早い」と

なってしまい外部から見ても明らかに分かるぐらいに

部下が疲弊しやがて、人材流出という事態に陥ったとか陥ってないとか・・

 

 

これ、本当にミドル組織程ありがちな話だなぁと思っていて

実際にこれと似たような状況を見てきたこともある気がしています。

 

特に2年前の私は「こうあるべき論」というものを

言い続け、それに順応してくれた優秀な子は少なからずいたんですが

たとえばそのメンバーがキャリアをある程度積んでいる人だったり

何か専門性に長けている人の場合絶対このマネジメントは通用しなかったと思います。

 

特に本記事でもある、

 

部下の深いところ、大切な価値観や考え方に直接手を

突っ込んで変えようとしてはいけないのだ。

それをやると上司と部下の信頼関係がズタズタに引き裂かれる。

そして、部下は上司を拒絶し、上司のリーダーシップは部下へ届かなくなる。そして、部下の主体性は失われ、部下が育つこともなくなる。何一つ、いいことはないのだ。

 

 

この部分。超なっとくしました。

 

 

その時、某アイドル事務所のT君がテレビで語っていた

マネジメント論を思い出していて

 

自分だったら大人に「あーしなさい!こうしなさい!」と言われるのがものすごく嫌だったので。

後輩と言えども人間なので、時間をかけないといけないかなと思ってますね。

 

この発言に全てが詰まっているような気がしました。

後輩、部下といえども1人の人間。

 

その人が今まで培ってきたものや価値観、

仕事に対する姿勢は「こうしろ!」といって 

すぐに変えられるものではないと思います。

 

ましてや、何の背景も無く発言の意図も言わず

感覚だけで「こうして」「こうすればいいの」「こうやるのはダメ」

というのは、教える側のエゴでしかないと感じました。

 

 

特にベンチャーで言われる「マネージャー」「課長」「部長」「リーダー」「局長」なるものは大体がトッププレーヤーからそのままスライドさせられるケースが多いです。

私も例に倣い、マネージャーになったきっかけはそんなもんでした。

 

 

 

「名選手必ずしも名監督ならず」という言葉があります。

 

 

 

 

2年前の自分はあくまで小さな小さな会社で1番2番を争う程度の

プレーヤーでしかなく、監督いわば管理者としてはド素人でした。

 

単なる新米。しかし、私はそれに気づきませんでした。

周囲も私をかつての売上をそこそこ上げる営業として尊重し、

良くも悪くも持ち上げてくれました。

その時は私のモチベーションを下げないように、

という上司の配慮だったのかもしれません。

 

 

 

もっと、自分が未熟な新米であることに気付ければ

やはりもっと早く変われたのかな、と思います。

 

それに1年前くらいにようやく気付き

そこから「指示だけする上司」「見守るだけ上司」のスタンスは辞めて

「ちょっとだけ部下に弱音とか言える上司」になれるように努力しました。

今までは「メンバーに教えている」という事に酔っていて

実はメンバーの成長を邪魔をしていたのかもしれません。

 

 

私は器用な方とは言えず本当にどんくさい、

いわゆる「人間の一番汚いところや恥ずかしい部分を持ち合わせている人間」です。

 

 

でも、それは誰にでもある部分だと思うし

あえてそんな所があっても好きです、と言ってくれる人を

作りたいと、思いました。

 

めちゃくちゃ情けなかったけど、困った顔で

メンバーに相談したら驚くほど距離は縮まり

そのメンバーも本当に驚く程成長し、イキイキ働き始めました。

 

それが嬉しくて、メンバーひとりひとりとのコミュニケーションが大きく変わりました。

まずその人の家族構成や、5年後、10年後なにがしたいか、

仕事に対して許せないこと、大事にしてる信念は何か、

まず最初にその人の、人となりを分かりたいと思い始めました。

 

それだけで本当にコミュニケーションが円滑になります。

仕事をしてるとリアルタイムに起こってることに没頭してしまい、口が滑って心にもないことや

自分が意識していないようなことを口走ってしまう時があります。

 

 

私はもしかしたらその些細な言葉で人を傷つけていたのかもしれないし

メンバーの気持ちを無視していたのかもしれない。


でも、前述しているように「仕事に対して許せないこと、大事にしてる信念は何か

を把握しているだけでそのようなリスクはほぼ防げると思います。

 

 

まだまだ“上司”としては

新米。子供。赤ちゃん。


役職とか名刺の肩書きだけで

自分を名乗るような人間になりたくない。



まだまだ、『ダメ上司のふりをする優秀な上司』の域には、

到底、達していないので、もっと頑張れることがあるなぁと思う今日この頃なのでした。